名前の魔力
いきなりだけどカミングアウト。
学生のころからうっかり屋さんなところはあったけど
社会人になり、それがフォローのしようがないレベルで日常に悪影響を及ぼしていたため、診断を受けた。
例えば、朝イチに16:00開催の会議があることを認識合わせをしたのち、作業をしていると会議そのものを忘れてしまったり、とか
こんなのがしょっちゅうあったため、診断へと至った。
もっと他にエピソードはあるんだろうけどもう覚えてない。
診断を受けた理由は2点
①自分が発達障害だと確定することにより、
発達障害当事者の情報が課題解決の糸口になる。
②会社や同僚に正当性を持った配慮を求めることができる。
さて診断を受けた。
上司に相談して、診断結果から適正が絶望的なものからは外してもらった。
問題はここから。
自分には新しく「発達障害」といったラベルが付いた。
このラベルを使ってノウハウを検索すれば
そこそこ有効な対策が打てる。それは上記①の目的通り。
けれど何か問題が起きる、起こすたびに
自分で解決しようと考える前に、真っ先にこのラベルを使って検索をする癖がついてしまった。
確かに似たような事例がネットにはいくつもあり、
ありがたいことに解決した方法までセットで載っていたりするのだが
その記事の筆者の環境と自分の置かれている状況にはいくつか差分があり
完全に一致しているわけではない。ネットの記事は解答ではなくあくまでも誰かが出した回答に過ぎない。
で、だいたいの場合検索して出てきた回答は
自分の今の状況にマッチするわけではない。
で、課題は解決されず「困っているわたし」と「解決してない課題」の二つが残るだけ、はい時間切れ。解決できませんでした。となることがまあまあ多い。
周りの人がそれを許したとしても、「発達障害です!」と言い切って
課題への取り組みを手放している自分を自分が許すことができるのか?で、これで精神が病んでくる。
結局のところ、課題が積もっていたころと変わらない。
それどころか悪くなっているような気すらしてくる。
自分に名前がつくこと。
これは諸刃の剣なのかもしれない。
どうにか解決の方向に持っていけるようにしなければ。